病気のご案内

花粉症

人間の体には、体内に侵入しようとする外敵(異物)をやっつけようとする働き(免疫機能)がありますが、この外敵に過敏に反応して、無害な花粉にまで免疫機能が働いてしまうと、アレルギー反応が起こります。
花粉症はアレルギー体質の人に発症しますが、8割は遺伝的な要因であり、20~40代の女性に多いといわれています。遺伝的な素因に加えて住環境や食生活などのさまざまな要因が重なって起こります。

アレルギーのしくみ・つきあい方

アレルギーを緩和するには、アレルゲンを遠ざけることが大切です。アレルギー性鼻炎にしてもアトピー性皮膚炎にしても喘息にしても同様です。
通年性のアレルギー性鼻炎は、日常的に掃除を心がけるとよいでしょう。布団やぬいぐるみには掃除機をかけ、空気清浄機を用いるなど、できるだけダニやホコリの量を減らす努力が大切です。
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)は、花粉を遠ざけることが第一です。近年では予防マスクや専用めがねもたくさん出ております。もちろん、症状がひどい場合はご相談ください。

中耳炎では抗生物質の選択がポイント

急性中耳炎は、3歳までに約70%の子どもが少なくとも1回はかかるといわれています。しかし、乳幼児は言葉で伝えることができないので、耳をよくさわる、不機嫌、食欲が落ちるなどの行動に現れます。急性中耳炎は熱が出る乳幼児の病気として、かかることが多い病気ですので2歳以下のお子様の発熱では、まず急性中耳炎を疑う必要があります。
急性中耳炎の約80%は肺炎球菌とインフルエンザ菌という細菌により発症します。これらの細菌の50~70%が抗生物質の効きにくい薬剤耐性菌になっており、少々治りづらくなってきています。そのため、適切な抗生物質の選択が非常に重要です。
急性中耳炎治療では、まず「ペニシリン」という薬を使います。しかし、1ヵ月以内に抗生物質を使ったことがある、中耳炎を繰り返している、保育園に通園中などの子どもは薬が効きにくくなっている可能性が高いので、ペニシリンやオーグメンチン®などを、通常量の1.5~2倍に増やします。それを3~5日飲んでも効果がなければ、我々医師と相談し、薬の種類を変える必要があります。

インフルエンザかな?と思ったら

インフルエンザウイルスに感染すると、1~3日間の潜伏期間の後に発病し、高熱(38~40度)とともに悪寒、頭痛、筋肉痛、関節痛などの全身症状が現れます。また鼻水、喉(のど)の痛みや胸の痛みを伴うこともあります。発熱は3~7日間程度続きます。体力のある大人であれば、およそ1週間ほどで回復に向かいます。これは、体の中の免疫機能が働いて、ウイルスに対する抗体ができたことによります。
インフルエンザの症状は、風邪の症状とよく似ていますが、1つ1つの症状を比べていくと違いがはっきりします。風邪は、鼻や喉などの症状が強いのに対し、インフルエンザは悪寒、発熱、関節痛などの全身症状が急激に現れます。
全身症状が出る前にぜひご相談ください。

インフルエンザにかからないようにするためには、流行する前にワクチン接種(予防接種)を受けておくことです。ワクチン接種をしたからといって、感染を完全に防げるわけではありません、しかし、たとえインフルエンザに感染しても軽い症状で済むというメリットがあります。日本では毎年どのようなタイプ(型)のインフルエンザウイルスが流行するか予測し、それに対して有効なワクチンを準備しています。
厚生労働省は、特に65歳以上の高齢者に対して積極的にインフルエンザワクチンの接種を勧めています。ただし、卵アレルギーのある場合は必ず医師に相談してください。インフルエンザワクチンは製造過程で卵を使用しているため、アレルギーを起こす恐れがあります。ワクチン接種で予防を心がけましょう。